【介護のお仕事のやりがいと苦労】☆特別養護老人ホームのお仕事と実情を赤裸々に暴露



出生率低下による少子化と、平均寿命の延びによる高齢化による「介護市場」の拡大は止まらない。

高齢者の増加による介護需要の増加は、介護現場の深刻な人手不足を招いている。

それでも、劣悪労働と低待遇の悪いイメージから、新規人材採用も容易ではなく、職員の定着率も悪いのが現状だ。

しかし利用者が前向きに自分らしく生活できるようにサポートする介護の仕事には、他では味わうことが出来ないやりがいもある。

利用者やご家族からの感謝の言葉は何よりの励みだろう。

これからの社会に必要不可欠な介護業界と介護のお仕事の真相に迫ってみよう。



特別養護老人ホームとは


特別養護老人ホーム(特養)とは介護保険サービスが適用される公的施設の1つで、介護保険制度上は「介護老人福祉施設」と呼ばれています。

日常的な介護を必要とする高齢者に、介護と生活援助サービスを提供するのが特徴です。

原則として年齢65歳以上で、介護保険の要介護認定で「要介護3」以上の認定を受けた方が入所対象となります。

ただし、特定疾病のある要介護3以上の方であれば年齢40~64歳でも入所可能です。

介護を必要とする方のために、「終の棲家」となる生活の場と24時間の介護サービスの提供を目的とした施設で、認知症の方の受け入れも可能です。



【介護職歴5年以内】特別養護老人ホームのお仕事


利用者からの「ありがとう」の言葉が何よりの励み

           
性別女性
年齢27歳(2021年時点)
勤務場所特別養護老人ホーム、病院等の医療機関
勤務期間23歳から半年、24歳から2年くらい
給料月に手取りで12万円くらい
資格介護職員初任者研修

女性


患者さんや利用者さんのから「ありがとう」などと言ってもらえた時に、少しでも自分が役にてていると実感できます。

介護の仕事は移乗・移動介助など体力も必要ですし、排泄介助など汚いものを扱う仕事でもあります。

また、資格を持った看護師さんや介護福祉士さんなど様々な職種の方々と働くという面でも人間関係など精神的な面でも大変な仕事です。

その中でも介護の仕事を続けて働こうと思っていたのは、高齢者や病気を抱えて自分で生活するのが難しい方、困っている方のために、自分が役に立てる仕事だと思っていたからです。

私が働いていた施設では寝たきりで食事も排泄も全介助で寝たきりの患者さんが多い施設でした。

患者さんと話すこともできないので、最初は患者さんの気持ちがわからない状態でした。

それでも、患者さんの介助に関わるなかで毎日表情が違ったり、体温や顔色や少しでも表情が明るく感じられた時にはうれしかったです。

私にとってのやりがいは、自分が行ったことが少しでも誰かの役にてているんじゃないかと感じれることだと思います。

一方で、介護の仕事は、体力的に大変です。

患者や利用者さんの介護度にもよりますが、特別養護老人ホームなど介護度が高い方々が多い職場だと排泄も食事も入浴も全介助の方が多いのが現状です。

そのため、どうしても利用者を抱えたりしなければならない場面が出てきます。

下手なやり方だと転倒やケガにつながりますし、介助者側の腰を痛める原因にもなります。

無資格の方だと移乗の仕方など詳しくない方もいると思いますので、練習が必要です。

また、認知症や精神的な疾患を持った患者さんや利用者さんと関わるのも大変でした。

認知症の方は自分でも想像のつかない行動をします。

公の場でおむつを外していたり、食べ物以外のものを口に含んでいたりすることもあるのです。

何回説明しても毎回出来ないことがほとんどです。

そのような状態でも、否定したり怒ったりせずに関わっていく必要があります。

精神的な疾患を持つ人は、突然怒鳴ってきたりすることもあります。

ついさっきまでにこにこしていた人が急に怒ってきたときは少しショックでしたが、そのような疾患があることを理解して接することが大切です。





【介護職歴5~10年】特別養護老人ホームのお仕事


利用者の不安を受け止める傾聴と受容で、利用者が前向きになれる手助け

          
性別女性
年齢38歳
勤務場所特別養護老人ホーム、介護療養型医療施設
勤務期間27歳から約7年
資格介護福祉士
    
パートフルタイム(介護療養型医療施設)時給850円
パートフルタイム(特別養護老人ホーム)時給1,000-1,100円

女性


「誰かの役に立ちたい。」と思っている方には適職なのが介護職です。

実際、体が不自由になられた方、認知症でもはや自身が誰か分からなくなっている方も現状多いので、そんな方々のお手伝いをすることに「役に立ってる」と実感できるお仕事だと思います。

介護施設の看護師も足りていない現状で投薬の補佐や経管栄養、糖尿病の利用者様のインスリンの見守りなども介護士の役割に変わってきているのが現状です。

法律などでまだまだやってはいけない事は沢山あるありますが、利用者様と一番近い存在は介護士です。

仕事内容も増えて大変かと思いますが、爪切り、血圧測定、痰吸引など医療行為でできない事も多々ある中で、できることが増えてきたら利用者様の役に立っているという実感も今以上に湧いてくると思います。

介護士の業務範囲が広がれば、仕事へのモチベーションも上がりますし、何より一番近い存在の介護士に頼んだ時に断られることなく直ぐにやってもらえたら、利用者様にも喜ばれるはずです。

介護のお仕事をしている人は人が好きな人が多いと思いますし、やはり「ありがとう」の一言はとても仕事への意気込みを変えてくれますし、とても嬉しいものでしょう。

介護の仕事には食事介助、身の回りのお世話、お話相手、ベッドメイキング、入浴介助など様々な仕事があります。

そんな中で、色々な性格の方と関わり、中には罵声を浴びせてくる方、卑屈になって文句ばかりをいってくる方もいらっしゃいました。

最初はとても気にして仕事に行きたくないなど思った事もありましたが、毎日接しているとメンタルも強くなり、少しくらいの罵声では動揺もしなくなってきます。

落ち込まないというスキルを身につけることができたのが何よりです。

今までと同じような生活がままならず、入所し体もどんどん衰えていく利用者の不安感も強いと思います。

そんな不安感から生じる利用者の文句や不満を聞かされると、慣れないうちは傷つき落ち込み自信を無くします。

そんな気持ちで仕事をすると失敗しと、負の連鎖が多かったですが、毎日が経験です。

介護福祉士の勉強でもあった「受容」がみるみる身につくのが分かりました。

受け流すのではなく「傾聴」。

話を聞いてあげると、少しですが今のもどかしい気持ちだったりがとか昔のように元気な体に戻りたい。と思う願望を聞くことが出来るようになりました。






将来性があり社会に不可欠な介護職は、一度辞めても再就職が容易

          
性別女性
年齢38歳
勤務場所特別養護老人ホーム、デイサービス(通所介護)
勤務期間21歳から約8年
資格介護福祉士、社会福祉主事任用資格
フルタイム(介護療養型医療施設)手取りで月給20万円程度

女性


一般的な介護業務をしました。

ある程度自立された方もいれば、重度の認知症の方や寝たきりで意思疎通がとれない方などの日常生活のお世話です。

入浴介助では一般的な個浴、座浴、機械浴の操作も覚え洗身の介助をします。

排泄介助では、トイレ誘導、おむつ交換が基本ですが、それに伴って皮膚のい状態のチェックや排便の確認、排泄委員会がある施設の場合、おむつの種類の見直しをするのです。

移乗介助では自分で移乗できない方を全介助でベッド臥床させます。

食事介助では、配膳、下膳、全介助の方の介助うあ自立されている方も、嚥下の状態をチェックしたり食事量や水分量のチェックをします。

余暇活動として、定期的にレクレーションの計画を立てたり、クラブのようなものがあれば誘導や参加を促したです。

他には口腔ケア、服薬の介助や確認、シーツ交換や洗濯、掃除など家事の延長のようなことをしたり、記録物を書きます。

担当者のケアプランをつくるのも仕事です。

専門的な知識や技術が身に付くことで、日常生活に役に立つ場面もありました。

仕事はとてもハードで給料も安いですが、出勤すると自分を待っていてくれる利用者様がいて、顔なじみの関係になると、とてもやりがいを感じることができます。

絶対に無くならない仕事などで、一つの職場でつまずいてしまっても必ず働き口はあります。

違う仕事に転職しても、復職しようと思えばいつでも介護の仕事ができることは一番の強みでしょう。


ただし良くも悪くも女性の仕事で、女性が多いと嫌なしがらみや派閥などの人間関係は必ず出てきます。

働き口が沢山あり採用されやすいので、本当に色々なタイプの介護士がいました。

給料が安いからではなく、人間関係が理由での離職が一番多いと感じます。

真面目過ぎず、あまり気にしないタフな性格の方のがこの仕事には向いていると思います。

福利厚生など職場ごと違うので自分に合ったところで長く働くのがベストです。





【介護職歴10~15年】特別養護老人ホームのお仕事


心身ともに過酷なことも多い職場でも、「ありがとう」の感謝の言葉が何よりも励み

        
性別男性
年齢41歳
勤務場所特別養護老人ホーム、介護老人保健施設
勤務期間26~37歳(2007~2018年)
資格介護福祉士
    
フルタイム(1~5年目)年収300万円程度
フルタイム(5~10年目)年収350万円程度

男性


感謝の気持ちを言葉でご利用者様やご家族の方から頂いた時にやりがいを感じます。

私が当時勤めていた特別養護老人ホームはご利用者様の入浴が週3日ありました。

ご利用者様の人数に対して介護者の数が少なく、また事故が起こりやすい入浴介助というのは肉体的にも精神的にも大変な仕事のひとつです。

そんな中でも入浴介助をしている私たちに、毎回「ありがとうねぇ」と言ってくださるご利用者様がいます。

感謝をされないからといって手を抜くことは決してありませんが、私たちも人間なので、そうやって言葉で感謝を伝えられることによって日々の仕事をなんとか頑張れていたのです。

また面会にいらっしゃるご家族の方からも、感謝のお言葉を頂くことがあります。

各ご家庭ともそれぞれ事情があり、「ご自宅でみれないこと」「仕事とはいえ他人にお世話をお願いすること」に対して負い目を感じているご家族が多かったです。

そういった思いをなるべく感じさせないようなプロの介護ができたのも、ご家族からの感謝の言葉が頂けたからでしょう。


介護は算数のように正解がひとつではないので、自分の介護が正しいのかどうか常に考えます。

感謝の言葉をいただけることで「間違っていなかったんだな」と思うことが出来たのです。

私が大変に感じたのが夜勤です。

体質的に夜寝ないと翌々日まで体調やテンションが不安定になります。

こればっかりは10年間、退職するまで慣れることはありませんでした。

また自宅以外では熟睡できないので、職場での仮眠(2時間)もまともに寝れません。

そしてアイドルタイムの時に限って、コールが多いというのが常態化していました。

そしてやはり一番辛かったのはご利用者様が亡くなったときです。

ほとんどの場合は体調が悪くなり搬送先の病院で亡くなるケースが多かったのですが、何度か居室で亡くなられることもあり、ご家族と一緒にお見送りをしたこともあります。

その度に、担当とはいえやはり他人。

ご家族とご利用者の方をただ見守ることしか出来ない場面ばかりでした。

後味が悪いというか「良い介護ができた」とか「ご利用者様は満足された」とか思えることは一度もありません。

あとは、前者に比べれば何でもないことかもしれませんが、職場での人間関係があまり良くなかったです。

陰口や派閥争いなどに巻き込まれることがよくありました。





【介護職歴15~20年】特別養護老人ホームのお仕事


自力で日常生活が困難な1人1人の利用者と向き合い、「ありがとう」の言葉で救われる

        
性別女性
年齢40歳(2022年時点)
勤務場所特別養護老人ホーム、デイサービス(通所介護)
勤務期間22歳から約17年
資格介護福祉士、社会福祉士
フルタイム(介護療養型医療施設)手取りで月給20万円程度

女性


高齢になると、体が不自由になったり認知症になったりと、ご自身だけでは日常生活が送ることが難しくなる方がいます。

そういった方の、生活全般をサポートするのが介護の仕事です。

生活のサポートは、食事や入浴、排せつに関することなど、その人にとって必要なお手伝いをします。

ご自身で食事を食べることができないなら、一口ひとくち、食事を口に運びます。

入浴の際、体を洗ったり、服を着たりするお手伝いをします。

歩けない方には、車いすに座っていただき、例えばトイレまでお送りしたりします。

認知症のある方も多く、物忘れがあったり、昼と夜の区別がつかなくなるなど、ご本人が困っている時にはお声をかけてサポート。

その際、相手の方の自尊心を尊重した対応が必要です。


体調不良時の対応は、看護師と協力し、病院受診のサポート、施設内での体調管理などを行います。

これら生活のすべての場面において、高齢者一人ひとりにあったサポートができているかを、チームで検討、見直しをしていくのです。

「ありがとう」をいただけることが、介護の仕事における大きなやりがいです。

お茶をお出しするだけでも、にこやかに「ありがとう。」と言ってもらえることがあり、何よりモチベーションにつながります。

特に難しいと感じるのは、高齢者の老いや衰えに向き合うこと。

デイサービスに通っていた方が、歩くことが困難になり、やがて施設に入所。徐々にお体が弱り、最後の時を迎える。

こういった場面に向き合う際、これまで行ってきたケアが最善であったか、相手にとって満足していただけるものだったか、自問自答することもありました。

このような場面で、ご家族からご家族からいろいろな言葉をいただきます。

「施設に来てから、うちのおばあちゃんは表情が穏やかになった。」

こういった肯定的な言葉をいただけた時は、今後も頑張ろうと前向きになることができました。

もちろん、ご家族に十分満足いただけなかったと感じる場面もあり、反省することも多々あります。

高齢者ご本人の満足が一番というのはもちろんでしたが、ご本人を大切にしているご家族からの評価は、思った以上に気持ちが動かされるものでした。





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