【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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こころとからだのしくみ

問題97

心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 原因となった体験が繰り返し思い起こされる。
2 1か月以内で症状は治まる。
3 小さな出来事が原因となる。
4 被害妄想を生じる。
5 気分が高ぶる。


選択肢1が正しいです。

心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、過去に経験したトラウマが繰り返し思い起こされるなどの症状が現れる障害です。選択肢1の「原因となった体験が繰り返し思い起こされる」というのが、PTSDの代表的な症状の一つです。この症状は、トラウマ体験に関連するものが外部からの刺激でなくとも、内面的に脳内に浮かび上がることもあります。

選択肢2の「1か月以内で症状は治まる」というのは誤りです。PTSDの症状は、数ヶ月以上継続することがあります。

選択肢3の「小さな出来事が原因となる」というのも誤りです。PTSDは、通常は大きなトラウマ体験によって引き起こされます。

選択肢4の「被害妄想を生じる」というのは、PTSDには当てはまりません。被害妄想は、主に統合失調症などの精神疾患で見られる症状です。

選択肢5の「気分が高ぶる」というのも、PTSDには当てはまりません。PTSDの症状は、不安、恐怖、絶望感、抑うつ感、無感情など、様々なものがあります。

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