問題90
Dさん(31歳、男性)は、脊髄損傷(spinal cord injury)による対麻痺{ついまひ}で、リハビリテーションのため入院中である。車いすでの日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)は自立したが、退院後自宅で生活するときに、褥瘡{じょくそう}が生じないか心配している。
Dさんの褥瘡{じょくそう}が発生しやすい部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 頭部
2 上腕部
3 背部
4 腹部
5 坐骨結節部{ざこつけっせいぶ}
Dさんの場合、下半身の麻痺により、褥瘡が発生しやすい部位は坐骨結節部であると考えられます。なぜなら、褥瘡は圧迫や摩擦などによって皮膚や筋肉、骨が損傷し、壊死する病態であるため、車いすの座面や背もたれ、クッションが坐骨結節部に当たり圧迫されることが多く、褥瘡が発生しやすい部位とされています。したがって、最も適切な選択肢は5です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126