【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題86

Cさん(87歳、男性、要介護5)は、重度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。現在、介護老人福祉施設に入所しているが終末期の状態にある。できる限り経口摂取を続けてきたが、誤嚥性肺炎{ごえんせいはいえん}(aspiration pneumonia)を繰り返し、経口摂取が困難となった。臥床状態{がしょうじょうたい}が続き、声かけに対する反応も少なくなっている。医師から、「死が極めて近い状態である」と伝えられた。
施設で看取{みと}ることになっているCさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 離床している時間をつくる。
2 会話によって本人の希望を聞く。
3 事前指示書を作成する。
4 苦痛があるかないか、状態を観察する。
5 本人の好きな食事を用意する。


Cさんが終末期に入っており、医師から「死が極めて近い状態である」と伝えられた状況から、最も重要なことは苦痛を感じていないかを観察することです。そのため、4が最も適切な選択肢です。

1は、苦痛を感じる可能性があるため、体位変換を行う必要があります。2は、本人が自分自身を理解できない状況であり、希望を聞いても反応が期待できないため、不適切です。3は、重要なことではありますが、急な状況であるため事前に準備できない場合もあります。5は、経口摂取が困難なため、実施できない場合があります。

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