【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題80

認知症初期集中支援チームに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 認知症(dementia)の人は病院への入院や施設への入所をするべきであるという考えに基づいている。
2 既に認知症(dementia)の診断を受けている人への支援は含まれない。
3 家族への支援は含まれない。
4 支援期間は2~3年である。
5 チーム員会議を開催してケア方針を決定する。


5が最も適切な選択肢です。

1 認知症(dementia)の人は病院への入院や施設への入所をするべきであるという考えに基づいている。
→ 認知症初期集中支援チームは、認知症の人が自宅で生活を継続することを支援することを目的としています。入院や入所をすることが必要になった場合には、適切な施設への移行支援も行いますが、基本的には自宅での生活を支援することが目的です。誤りです。

2 既に認知症(dementia)の診断を受けている人への支援は含まれない。
→ 認知症初期集中支援チームは、既に認知症の診断を受けている人に対しても支援を提供します。認知症の進行を遅らせたり、生活の質を向上させることを目的としています。誤りです。

3 家族への支援は含まれない。
→ 認知症初期集中支援チームは、認知症の人だけでなく、家族に対しても支援を提供します。家族への情報提供やケアの相談、負担軽減のための支援などが含まれます。誤りです。

4 支援期間は2~3年である。
→ 認知症初期集中支援チームの支援期間は、個々の状況に応じて異なります。一般的には2~3年程度の支援が提供されますが、必要に応じて期間を延長することもあります。誤りです。

5 チーム員会議を開催してケア方針を決定する。
→ 認知症初期集中支援チームは、医師、看護師、ケアマネージャー、リハビリテーションスタッフなど、複数の専門職で構成されています。チーム員が協力して、認知症の人と家族のニーズに応じたケアプランを立て、実施していきます。

そして、チームは訪問介護事業者や地域ケアプランの策定を行うなど、患者や家族が受けられるサービスを調整することもあります。また、必要に応じて医師や看護師などの専門家からの意見を取り入れることもあります。

認知症初期集中支援チームは、家族や患者が抱える問題や疑問にも対応します。また、適切な情報提供やケアプランの説明などを通じて、患者や家族がより良い意思決定ができるよう支援することも重要な役割の一つです。

最近では、認知症初期集中支援チームの設置が推進され、より多くの地域で提供されるようになっています。

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