問題56
睡眠の環境を整える介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 寝具を選ぶときは、保湿性を最優先する。
2 湯たんぽを使用するときは、皮膚に直接触れないようにする。
3 寝室の温度は、1年を通して15℃前後が望ましい。
4 枕は、顎が頸部{けいぶ}につくぐらいの高さにする。
5 就寝中の電気毛布は、スイッチを切る必要がない。
1「寝具を選ぶときは、保湿性を最優先する。」は誤りです。保湿性が高い寝具は、体温を逃がしにくくなり過剰な発汗や蒸れを引き起こすことがあります。寝具を選ぶ際には、通気性や吸湿性、保温性などをバランスよく考慮することが重要です。
2「湯たんぽを使用するときは、皮膚に直接触れないようにする。」は正しいです。湯たんぽを直接肌に触れさせると、火傷や皮膚トラブルを引き起こす危険性があります。湯たんぽを使用する際には、タオルやカバーをかけるなど皮膚に触れないようにし、適切に温度調節を行うことが重要です。
3「寝室の温度は、1年を通して15℃前後が望ましい。」は誤りです。個人差はありますが、一般的には寝室の温度は18~25℃が快適とされています。ただし、夏場や冬場など季節や地域によっては、適切な温度が異なる場合があります。
4「枕は、顎が頸部につくぐらいの高さにする。」は一般的な指標とされていますが、個人差があります。枕の高さは、寝ているときの頭部の角度や体型、寝相などによって異なります。自分に合った枕を選ぶことが重要です。
5「就寝中の電気毛布は、スイッチを切る必要がない。」は誤りです。電気毛布は過剰に加熱されると火災や火傷の原因となるため、使用しないときは必ずスイッチを切るようにしましょう。また、寝入る前にスイッチを切るなど、安全に使用するための注意が必要です。