社会の理解
問題5
家族の変容に関する2015年(平成27年)以降の動向として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 1世帯当たりの人数は、全国平均で3.5人を超えている。
2 核家族の中で、「ひとり親と未婚の子」の世帯が増加している。
3 50歳時の未婚割合は、男性よりも女性のほうが高い。
4 65歳以上の人がいる世帯では、単独世帯が最も多い。
5 結婚して20年以上の夫婦の離婚は、減少している。
(注) 「50歳時の未婚割合」とは、45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均であり、「生涯未婚率」とも呼ばれる。
1 誤りです。全国平均の1世帯当たりの人数は、少子高齢化の影響により減少しており、現在は2.4人程度です。
2 正しいです。核家族の中で、親子二世帯や義理の親族が同居する家族は減少傾向にあり、一方でひとり親世帯や未婚の親が子供を育てる世帯が増加しています。
3 選択肢3は誤りです。50歳時の未婚割合は、男性よりも女性の方が低い傾向にあります。日本の場合、未婚率が高いのは20代から30代前半で、それ以降は婚姻率が上昇する傾向にあるためです。ただし、近年は、遅くとも30代半ばまでに結婚しない人が増えており、女性の社会進出などによる結婚の遅れが一因とされています。
4 誤りです。65歳以上の人がいる世帯では、単独世帯が増加傾向にありますが、最も多い世帯形態は夫婦世帯です。
5 誤りです。結婚して20年以上の夫婦の離婚は、増加傾向にあります。特に、夫婦の年齢差が大きい場合や、夫の収入が低い場合などは、離婚率が高くなっています。
以上のように、家族の変容に関する動向は多岐にわたります。それぞれの動向が、社会や経済の変化によって影響を受けていることが背景にあります。