【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題45

入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 浮力作用があるため、食後すぐの入浴は避ける。
2 浮力作用があるため、入浴中に関節運動を促す。
3 静水圧作用があるため、入浴後に水分補給をする。
4 静水圧作用があるため、入浴前にトイレに誘導する。
5 温熱作用があるため、お湯につかる時間を短くする。


適切な選択肢は4です。

慢性閉塞性肺疾患の患者は、呼吸の障害から肺活量が低下し、代謝率が低下しているため、エネルギー消費量が低くなります。そのため、高カロリーの食事を摂取すると、体重が増加し、呼吸がより困難になる可能性があります。よって、高カロリーの食事は控える必要があります。

1 浮力作用があるため、食後すぐの入浴は避ける。
→ 正しいです。入浴後に血流が皮膚に集中することがあり、消化器官に血流が集中しにくくなるため、食後すぐに入浴することは避けるべきです。

2 浮力作用があるため、入浴中に関節運動を促す。
→ 正しいです。入浴中に軽い関節運動やストレッチを行うことで、筋肉や関節をほぐし、血行を良くすることができます。ただし、利用者の状態に応じて、運動の強度や方法は調整する必要があります。

3 静水圧作用があるため、入浴後に水分補給をする。
→ 正しいです。入浴中に体内から水分が失われるため、入浴後は水分補給をすることが大切です。

4 静水圧作用があるため、入浴前にトイレに誘導する。
→ 間違っています。静水圧作用は、入浴中に体内の血流やリンパの流れを促進する効果がありますが、トイレに誘導する必要はありません。

5 温熱作用があるため、お湯につかる時間を短くする。
→ 間違っています。温熱作用によって筋肉の緊張が緩和され、リラックス効果が期待できます。ただし、入浴の時間や温度は利用者の状態に応じて調整する必要があります。

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