【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題43

Jさん(80歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。食事の後、Jさんから、「最近、飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。受診の結果、加齢による機能低下が疑われると診断された。
次の記述のうち、Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 リクライニングのいすを用意する。
2 栄養価の高い食事を準備する。
3 食前に嚥下体操{えんげたいそう}を勧める。
4 自力で全量を摂取できるように促す。
5 細かく刻んだ食事を提供する。


正しい選択肢は3です。

加齢による嚥下機能の低下は、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、介護福祉職は食事をするときのJさんの安全性に配慮する必要があります。食前に嚥下体操を勧めることで、口の周りの筋力を強化し、飲み込みの能力を向上させることができます。リクライニングのいすを用意することも、嚥下に必要な筋力をサポートするために役立ちます。

栄養価の高い食事を準備することも大切ですが、飲み込むことが困難な場合は、栄養補助食品や流動食などを提供する必要があります。自力で全量を摂取できるように促すことも大切ですが、嚥下機能が低下している場合は、適切な介助が必要です。細かく刻んだ食事を提供することは、嚥下機能の低下によって発生する食べ物の詰まりを防止するために役立つかもしれませんが、食事の摂取量が減少するため、必ずしも適切ではありません。

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