【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題32

運動性失語症(motor aphasia)のある人とコミュニケーションを図るときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 絵や写真を使って反応を引き出す。
2 大きな声で1音ずつ区切って話す。
3 手話を使うようにする。
4 五十音表でひらがなを指してもらう。
5 閉ざされた質問は控える。


正解は1の「絵や写真を使って反応を引き出すこと」です。

運動性失語症は、脳の運動性言語領域に障害があることによって、発話や言葉を組み立てることが困難になる症状です。そのため、コミュニケーションが難しくなります。

絵や写真を使って反応を引き出す方法は、言葉が出なくてもイメージや感情を表現しやすく、意思疎通がしやすい方法です。例えば、簡単な絵を描いたり、写真を見せたりすることで、相手が何を言いたいのかを理解しやすくなるでしょう。

2の選択肢で大きな声で1音ずつ区切って話すことは、相手にストレスを与える可能性があります。3の選択肢で手話を使うことは、運動性失語症だけでなく、手話に不慣れな人にとっても難しい場合があります。4の選択肢で五十音表でひらがなを指してもらうことは、時間がかかりストレスがたまる場合があります。5の選択肢で閉ざされた質問は控えることは、相手のコミュニケーションを抑制する可能性があります。

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