【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題31

利用者と家族の意向が対立する場面で、介護福祉職が両者の意向を調整するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 両者が話し合いを始めるまで発言しない。
2 利用者に従うように家族を説得する。
3 利用者と家族のそれぞれの意見を聞く。
4 家族の介護負担の軽減を目的にして調整する。
5 他職種には相談せずに解決する。


正解は3の「利用者と家族のそれぞれの意見を聞くこと」です。

介護福祉職が利用者と家族の間で意見が対立している場合、まずは双方の意見をしっかりと聞き取ることが重要です。利用者と家族はそれぞれの立場や状況が異なるため、それぞれの意見を聞かないままに調整を進めてしまうと、不満や抵抗感が残る可能性があります。

また、2の選択肢である利用者に従うように家族を説得することは、家族の意見を無視することになり、介護福祉職の信頼を失う原因となる可能性があります。同様に、4の選択肢で家族の介護負担の軽減を目的に調整することも、利用者の意見を無視することになる可能性があります。

1の選択肢では、発言しないことによって話し合いが進まなくなる可能性があるため、コミュニケーション上好ましくありません。5の選択肢で他職種に相談せずに解決することは、専門的な知識や情報を得る機会を逃すことになり、問題解決の質を下げる可能性があります。

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