【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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人間関係とコミュニケーション

問題3

人間関係における役割葛藤の例として、適切なものを1つ選びなさい。
1 就労継続支援B型の利用者が、生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねる。
2 家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。
3 通所介護(デイサービス)の利用者が、レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じる。
4 就労移行支援の利用者が、採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまう。
5 高齢者が、家事を行う家族に代わり、孫の遊び相手の役割を担う。


正解:2

解説:役割葛藤とは、2つ以上の役割が相反することによって起こる葛藤のことを指します。正しい例は、家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩むというものです。家族介護者は、家族としての役割と、介護者としての役割の両方を担っており、これらの役割が相反しているために葛藤が生じます。一方で、1、3、4、5の例は、単に別の役割を演じることによって生じる葛藤であり、役割葛藤とは異なります。例えば、1の場合は、利用者が生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねることによって、支援員の役割を演じることになります。ただし、この場合でも、役割葛藤は生じない可能性があります。

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