【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

問題26

ハインリッヒ(Heinrich, H.)の法則に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 機能障害、能力障害、社会的不利という障害をとらえるための分類である。
2 人間の自己実現に向けた欲求を5つの階層で示したものである。
3 一つの重大事故の背景には、多くの軽微な事故とヒヤリハットが存在する。
4 患者が余命を知らされてから死を受容するまでの心理的プロセスである。
5 生活課題を抱えた人の支援をする上で必要な7つの原則である。


ハインリッヒ(Heinrich, H.)の法則は、安全性の管理に関するモデルの一つで、労働災害における重大事故が軽微な事故や危険に至らなかった「ヒヤリハット(near miss)」の一定の割合に基づいて発生するという考え方です。つまり、重大事故の背後には、軽微な事故や危険に対する対処が不十分な事象が多数存在しているということです。したがって、正解は3です。他の選択肢については、次のようになります。

1 機能障害、能力障害、社会的不利を分類するのは、障害のモデルであり、ハインリッヒの法則とは異なるため誤りです。

2 人間の自己実現に向けた欲求を5つの階層で示したものは、マズローの欲求5段階説であり、ハインリッヒの法則とは関係ありません。

4 患者が余命を知らされてから死を受容するまでの心理的プロセスを説明したのは、クーバー・ロスの死に直面する人の5つの反応段階説であり、ハインリッヒの法則とは関係ありません。

5 生活課題を抱えた人の支援に関する7つの原則は、リカバリー・アプローチと呼ばれるものであり、ハインリッヒの法則とは関係ありません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*