【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題24

Eさん(女性、82歳、要介護1)は、夫(80歳)と二人暮らしである。膝の痛みがあるが、夫の介助があれば外出は可能である。最近Eさん宅は、玄関、トイレ、浴室に手すりを設置している。Eさんは料理が趣味で、近所のスーパーで食材を自分で選び、購入し、食事の用意をしたいと思っている。こうした中、Eさん宅で介護支援専門員(ケアマネジャー)が関係職種を招集してサービス担当者会議を開くことになった。
Eさんの思いに添ったサービスの提案として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用
2 介護支援専門員(ケアマネジャー)の手配による配食サービスの利用
3 社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用
4 福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用
5 通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用


正しい正答は4です。

Eさんは自宅で料理をすることができるため、調理の生活援助や配食サービス、日常生活自立支援事業、入浴サービスなどは必要ありません。一方、膝の痛みがあるため移動が難しい場合には、福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用が適切です。四輪歩行車は歩行補助具であり、安定性が高く、移動が難しい方にとって有用な福祉用具の1つです。

選択肢1「訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用」は、Eさんの希望である自分で料理をすることを妨げるものであり、介護者が料理を代行することになってしまうため、適切な提案とはいえません。

選択肢2「介護支援専門員(ケアマネジャー)の手配による配食サービスの利用」は、介護保険制度で認められているサービスであり、必要な場合には提供されるものですが、Eさんが料理をすることを希望している場合には、自分で調理できるように支援する方が望ましいと考えられます。

選択肢3「社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用」は、生活支援員による訪問介護や相談支援などが提供されるものであり、料理をすることには直接関わりがないため、適切な提案とはいえません。

選択肢5「通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用」も、料理をすることには直接関係がないため、適切な提案とはいえません。

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