【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題18

「価値のある社会的役割の獲得」を目指すソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)を提唱した人物として、正しいものを1つ選びなさい。
1 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)
2 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)
3 メイヤロフ(Mayeroff, M.)
4 キットウッド(Kitwood, T.)
5 ニィリエ(Nirje, B.)


正解は2 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)です。

ソーシャルロール・バロリゼーションは、身体的・知的な障害を持つ人々に対する社会参加や社会的役割の重要性を認める考え方です。この考え方を提唱したのは、アメリカの社会学者であるウルフォ・ヴォルフェンスベルガー(Wolf Wolfensberger)です。

彼は、障害を持つ人々が社会的に排除されることが多いことに着目し、その原因を「役割の低下(Role Devaluation)」に求めました。役割の低下とは、身体的・知的な障害を持つ人々が、彼らに与えられる役割が低いものに限られ、それに対する評価も低いことを指します。

ヴォルフェンスベルガーは、この問題を解決するために、障害を持つ人々が価値のある社会的役割を持つことを促すソーシャルロール・バロリゼーションの概念を提唱しました。

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