【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題124

次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。
〔事例〕
Bさん(45歳、女性)はアパートで一人暮らしをしていた。家族や親戚との付き合いはなかったが、趣味も多く、充実した生活を送っていた。
ある日、車で買物に行く途中、交通事故を起こし、U病院に救急搬送され手術を受けた。
手術の数日後、医師から、頸髄損傷{けいずいそんしょう}(cervical cord injury)があり、第{だい}5頸髄節{けいずいせつ}まで機能残存するための手術をしたこと、今後の治療方針、リハビリテーションによって今後の生活がどこまで可能になるかについて、丁寧に説明を受けた。

問題124 Bさんは、入院当初は落ち込んでいたが、徐々に表情が明るくなり、U病院でのリハビリテーションにも積極的に取り組むようになった。現在はVリハビリテーション病院に転院して、退院後の生活に向けて身体障害者手帳を取得し、準備を進めている。Bさんは、以前のようなアパートでの一人暮らしはすぐには難しいと考え、障害者支援施設への入所を考えている。
障害者支援施設に入所するために、Bさんがこの時期に行う手続きとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 居宅サービス計画を作成するために、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する。
2 要介護認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。
3 施設サービス計画を作成するために、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する。
4 サービス等利用計画を作成するために、相談支援専門員に相談する。
5 障害支援区分の認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。


正解は「5 障害支援区分の認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。」です。

障害者支援施設に入所するためには、まず障害支援区分の認定を受ける必要があります。障害支援区分とは、身体障害者、知的障害者、精神障害者、自閉症スペクトラム障害者の4つの障害区分の中から、どの程度の支援が必要かを評価するためのものです。障害支援区分を受けるためには、市町村の窓口で申請を行う必要があります。障害支援区分が認定されると、障害者自立支援法に基づく各種の支援が受けられるようになります。

一方、介護支援専門員に相談する場合は、居宅サービス計画や施設サービス計画を作成するための手続きになります。相談支援専門員に相談する場合は、サービス等利用計画を作成するための手続きになります。要介護認定を受ける場合には、介護保険制度を利用するために市町村の窓口で申請を行いますが、今回の場合は要介護認定が必要ではありません。

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