【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題121

次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事例〕
Aさん(10歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり、多動で発語は少ない。毎日のように道路に飛び出してしまったり、高い所に登ったりするなど、危険の判断ができない。また、感情の起伏が激しく、パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ、気持ちが高ぶると騒ぎ出す。お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。
現在は、特別支援学校に通っており、普段の介護は母親が一人で担っている。

問題121 Aさんの将来を考え、家族以外の支援者と行動できるようにすることを目標に障害福祉サービスを利用することになった。介護福祉職と一緒に散歩に行き、外出時のルールを覚えたり、移動中の危険回避などの支援を受けている。
Aさんが利用しているサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 同行援護
2 自立生活援助
3 自立訓練
4 生活介護
5 行動援護


正解は5の「行動援護」です。

Aさんは自閉症スペクトラム障害であり、多動で発語は少ないため、毎日のように道路に飛び出してしまったり、高い所に登ったりするなど、危険の判断ができないという問題を抱えています。また、感情の起伏が激しく、パニックになると止めても壁に頭を打ちつけたり、気持ちが高ぶると騒ぎ出すという特徴もあります。これらの課題を克服するために、障害福祉サービスを利用することになりました。

行動援護は、自立支援の一つで、主に移動や外出の支援を行います。例えば、道路や交通手段などでの危険回避、スムーズな移動のための支援、外出時のルールの説明や習得などを行います。Aさんが利用しているサービスは、散歩に行ってルールを覚えたり、移動中の危険回避などの支援を受けていることから、行動援護が該当します。

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