【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題120

次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事例〕
Aさん(10歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり、多動で発語は少ない。毎日のように道路に飛び出してしまったり、高い所に登ったりするなど、危険の判断ができない。また、感情の起伏が激しく、パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ、気持ちが高ぶると騒ぎ出す。お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。
現在は、特別支援学校に通っており、普段の介護は母親が一人で担っている。

問題120 Aさんのこのような状態に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 注意障害
2 遂行機能障害
3 強度行動障害
4 記憶障害
5 気分障害


適切な選択肢は「3 強度行動障害」です。

自閉症スペクトラム障害は、社会的相互作用の困難さ、コミュニケーションの障害、制限された関心と反復的な行動が特徴であり、そのうちの行動の部分が強度行動障害として表れることがあります。強度行動障害は、自傷行為や攻撃的な行動、破壊行動など、自己や周囲に危害をもたらす可能性がある行動を指します。Aさんの場合、危険な行動が多く、自分で危険を判断できずにいるため、強度行動障害が疑われます。

また、感情の起伏が激しく、パニックになると自傷行為をすることがあるため、注意障害にも当てはまる可能性があります。しかし、Aさんの場合、危険を感じない行動が主体であることから、強度行動障害が優先的に考えられます。

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