【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題116

次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Jさん(83歳、女性)は一人暮らしである。人と付き合うのが苦手で、近所付き合いもあまりなく、一人で静かに生活していた。
80歳を過ぎた頃から右膝に痛みが出て、変形性膝関節症{へんけいせいしつかんせつしょう}(knee osteoarthritis)と診断されたが、近くのスーパーへの買物や、近所の散歩には出かけていた。
1か月ほど前から膝の痛みが悪化し、散歩にも行かなくなった。食事量が減って痩せてきてしまい、一日中、座ってテレビを見て過ごしている。

問題116 その後、Jさんは少しずつ回復し、膝の痛みもなく、家の中では何もつかまらずに歩くことができている。一人で散歩に出ようという意欲も出てきた。
Jさんは、介護福祉職にもっと安定して歩けるように練習をしていきたいことや、外出するときは膝の負担を減らすために杖{つえ}を使用したいと思っていることを話した。
Jさんに合った、杖{つえ}を使った歩き方として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 杖{つえ}(左手で持つ)を出す→右足を出す→左足を出す
2 杖{つえ}(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足を出す
3 杖{つえ}(左手で持つ)と右足を出す→左足を出す
4 杖{つえ}(右手で持つ)と左足を出す→右足を出す
5 杖{つえ}(左手で持つ)と左足を出す→右足を出す


杖を使った歩き方には正しい方法があります。正しい方法を実践することで、膝への負担を減らし、より安定して歩行することができます。

正しい杖の使い方として、次の方法があります。
2 杖(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足を出す

この方法は、杖を右手で持ち、左足と杖を同時に出して、その後に右足を出す方法です。この方法は、杖を使って歩行するときのバランスを最も取りやすく、体重移動を助けることができます。

1の方法は、杖を左手で持ち、右足と杖を同時に出して、その後に左足を出す方法です。この方法は、体重移動がうまくいかず、バランスを崩す可能性があるため、正しくありません。

3と4の方法は、片方の足と杖を同時に出す方法です。この方法は、バランスが悪く、転倒する危険性があります。

5の方法は、杖を左手で持ち、左足を出してから右足を出す方法です。この方法も、バランスが悪く、転倒する危険性があります。

つまり、正しい杖の使い方は、「2 杖(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足を出す」です。

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