【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題111

介護福祉職が実施する喀痰吸引{かくたんきゅういん}で、口腔内{こうくうない}と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の3分の2程度の太さの吸引チューブを使用する。2 気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。
3 気管カニューレ内部の吸引では、頸部{けいぶ}を前屈した姿勢にして行う。
4 吸引時間は、口腔内{こうくうない}より気管カニューレ内部のほうを長くする。
5 吸引圧は、口腔内{こうくうない}より気管カニューレ内部のほうを高くする。


正しい選択肢は2です。

気管カニューレ内部の吸引においては、滅菌された生理食塩水を使用することが推奨されています。洗浄水は微生物の繁殖に適した環境を提供するため、感染症の原因となり得るためです。

吸引チューブの太さについては、カニューレの内径よりも小さくすることで、カニューレの内部にチューブが密着して吸引効果を高めるために使用します。

姿勢については、頸部を前屈させることで、気管カニューレに吸引チューブが触れる確率を高めることができます。

吸引時間や吸引圧については、病状や患者さんの状態に合わせて調整する必要があります。一般的には、吸引時間は15秒以内、吸引圧は80~150mmHg程度が推奨されています。

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