【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題11

Cさん(75歳、男性、要支援2)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して一人暮らしをしていた。最近、脳梗塞(cerebral infarction)を起こして入院した。入院中に認知症(dementia)と診断された。退院時の要介護度は2で、自宅での生活継続に不安があったため、Uグループホームに入居することになった。
Uグループホームの介護支援専門員(ケアマネジャー)が行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 訪問介護(ホームヘルプサービス)を継続して受けるために、Cさんを担当していた地域包括支援センターに連絡する。
2 Uグループホームに入居するときに、認知症対応型共同生活介護計画を作成する。
3 地域の居宅介護支援事業所に、Cさんのケアプランを作成するように依頼する。
4 認知症対応型共同生活介護計画の作成をするときに、認知症(dementia)があるCさんへの説明と同意を省略する。
5 日中の活動を充実するために、地域の通所介護(デイサービス)の利用をケアプランに入れる。
(注) ここでいう「グループホーム」とは、「認知症対応型共同生活介護事業所」のことである。


「2 Uグループホームに入居するときに、認知症対応型共同生活介護計画を作成する。」が最も適切です。

Cさんは認知症があるため、入居先のUグループホームでの生活について、認知症対応型共同生活介護計画を作成する必要があります。この計画は、Cさんが安心して生活できるように、個別のニーズや希望に合わせた支援内容を明確にし、実施するための指針となります。また、介護支援専門員(ケアマネジャー)は、Cさんと家族との話し合いを通じて、計画について十分に説明し、同意を得る必要があります。

以下に、誤っている選択肢について解説します。

1 訪問介護(ホームヘルプサービス)を継続して受けるために、Cさんを担当していた地域包括支援センターに連絡する。
→Cさんは入居先を変更し、ホームヘルプサービスの継続は困難であるため、この選択肢は誤っています。

2 地域の居宅介護支援事業所に、Cさんのケアプランを作成するように依頼する。
→Cさんは既に入居先が決定しており、介護支援が必要な場合は、グループホームのスタッフが対応するため、この選択肢は誤っています。

3 認知症対応型共同生活介護計画の作成をするときに、認知症(dementia)があるCさんへの説明と同意を省略する。
→ケアプランの作成にあたって、本人の同意を得ることは大切であり、同意を得ずに計画を作成することはできません。したがって、この選択肢は誤っています。

正しい選択肢は、「2. Uグループホームに入居するときに、認知症対応型共同生活介護計画を作成する。」と「5. 日中の活動を充実するために、地域の通所介護(デイサービス)の利用をケアプランに入れる。」です。

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