【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題104

Gさん(83歳、女性)は、認知機能は正常で、日常生活は杖歩行{つえほこう}で自立し外出もしていた。最近、外出が減ったため理由を尋ねたところ、咳{せき}やくしゃみで尿が漏れることが多いため外出を控えていると言った。
Gさんの尿失禁として、適切なものを1つ選びなさい。
1 機能性尿失禁
2 腹圧性尿失禁
3 溢流性尿失禁{いつりゅうせいにょうしっきん}
4 反射性尿失禁
5 切迫性尿失禁


適切な選択肢は「2 腹圧性尿失禁」です。

腹圧性尿失禁は、咳やくしゃみ、笑い、重いものを持ったりするなどの際に、腹圧が上昇することによって、尿が漏れてしまう状態です。Gさんの場合も、咳やくしゃみによって腹圧が上昇することが原因と考えられます。機能性尿失禁は、尿の貯留能力が低下することによって、いつでも尿が漏れてしまう状態です。

溢流性尿失禁は、尿の貯留能力が低下することによって、尿がたまっていくと、いつの間にか尿が漏れてしまう状態です。反射性尿失禁は、中枢神経系の疾患や神経障害によって、尿の排出が制御できなくなる状態です。切迫性尿失禁は、突然強い尿意が起こり、我慢できない状態で尿が漏れてしまう状態です。

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