【介護福祉士になろう】第33回(令和2年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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筆記試験日令和3年1月31日(日)
合格発表日令和3年3月7日(水)
受験者数84,483
合格者数59,975
合格率71.0%


人間の尊厳と自立


問題1


人権や福祉の考え方に影響を与えた人物に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 リッチモンド(Richmond, M.)は、『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』をまとめ、現在の社会福祉、介護福祉に影響を及ぼした。
2 フロイト(Freud, S.)がまとめた『種の起源』の考え方は、後の「優生思想」につながった。
3 マルサス(Malthus, T.)は、人間の無意識の研究を行って、『精神分析学入門』をまとめた。
4 ヘレン・ケラー(Keller, H.)は、『看護覚え書』の中で「療養上の世話」を看護の役割として示した。
5 ダーウィン(Darwin, C.)は、『人口論』の中で貧困原因を個人の人格の問題とした。


1 正しいです。リッチモンドは、社会福祉分野におけるケース・ワークの理論的枠組みを確立し、後の介護福祉に大きな影響を与えました。

2 正しくないです。フロイトがまとめた『種の起源』は、進化論に関する書籍であり、優生思想とは直接関係がありません。

3 正しくないです。マルサスは人口論についての著書を書いており、精神分析学に関する研究は行っていません。

4 正しくないです。ヘレン・ケラーは盲目と聴覚障害を持つアメリカの作家であり、『看護覚え書』を書いたことはありません。

5 正しくないです。ダーウィンは『種の起源』を著し、進化論の提唱者として知られていますが、貧困原因を個人の人格の問題とする主張はしていません。

解説:社会福祉、介護福祉、人権に影響を与えた人物には、リッチモンドの他にも、ビバリー・ロビンソンやジェーン・アダムスなどがいます。一方で、フロイトは精神分析学の創始者として知られており、マルサスは人口論に関する著作で知られています。また、ヘレン・ケラーは、障害者の権利を訴えたことで知られており、看護についての著作はありません。





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