第32回(令和元年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題91

Fさん(26 歳)は重度の知的障害があり,施設入所支援を利用している。次のうち,Fさんが地域移行するときの社会資源として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ケアハウス
2 共同生活援助(グループホーム)
3 自立支援医療
4 精神科病院
5 同行援護


Fさんが地域移行するときの社会資源として最も適切なものは、「2 共同生活援助(グループホーム)」です。
共同生活援助(グループホーム)は、一定数の利用者が一緒に生活し、生活上の支援を受けながら自立した生活を送ることを目的としています。知的障害者は、地域に密着した共同生活援助を受けることで、地域社会の中での生活を促進することができます。グループホームは、24時間のスタッフ配置や緊急時の対応体制など、利用者が安心して暮らせるような環境が整っており、知的障害者の自立支援を支援するためのプログラムや訓練も提供されています。
一方、ケアハウスは、高齢者向けの介護施設であり、自立支援医療は、精神障害者に対する診療に特化した制度であり、Fさんには適切ではありません。また、精神科病院は、重度の知的障害者に対しては、入院治療が必要な場合を除いて、地域移行の際の社会資源としては考えにくいです。同行援護は、移行支援の一環として提供されることがありますが、地域移行後の生活を支援する社会資源としては、グループホームが最も適切です。

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