第32回(令和元年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題75

次のうち,高齢者の栄養状態を良好に維持するための対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歯科健康診査を受ける。
2 複数の薬剤を併用する。
3 外出を控える。
4 一人で食事をする。
5 たんぱく質を制限する。


最も適切な選択肢は「1 歯科健康診査を受ける」です。
高齢者は口腔内のトラブルによる食欲不振や栄養不良に陥りやすく、歯や歯茎の健康は栄養状態の維持に欠かせません。そのため、定期的な歯科健康診査や口腔ケアが必要です。歯科健康診査では、虫歯や歯周病の早期発見・治療が可能で、食事摂取量の改善や栄養状態の維持につながります。また、口腔内のトラブルがある場合は、その解決に向けた治療や対応が必要となります。
その他の選択肢については、以下の点が不適切です。
「2 複数の薬剤を併用する」:薬物相互作用や副作用が生じる可能性があるため、医師の指示に従い適切に薬剤を使用する必要があります。
「3 外出を控える」:適度な運動や社交活動は健康維持に必要です。ただし、コロナウイルス感染症の流行時期など、状況によっては適切な感染予防策を講じながら外出することが望ましい場合があります。
「4 一人で食事をする」:社交的な食事は孤独感を軽減し、食事の量や質の改善につながります。ただし、認知症や身体的な障害がある場合は、家族や介護者のサポートが必要です。
「5 たんぱく質を制限する」:高齢者は筋肉量の低下が進みやすいため、たんぱく質の制限は避けるべきです。適度なたんぱく質の摂取は、筋肉量の維持や免疫力の向上につながります。

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