第32回(令和元年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題72

老年期の記憶と注意機能に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自分の若い頃の記憶では,40歳代の頃の出来事をよく覚えている。
2 数字の逆唱課題で答えられる数字の個数は,加齢による影響を受けない。
3 複数のことを同時に行う能力は,加齢によって低下する。
4 騒がしい場所での作業効率は,若年者より高齢者が高い。
5 エピソード記憶は,加齢による影響を受けない。


最も適切なものは、3の「複数のことを同時に行う能力は、加齢によって低下する」です。加齢に伴って、複数の情報を同時に処理する能力が低下するため、注意機能が低下します。しかし老年期においても新しいことを学ぶことができることが示されており、記憶力も維持される場合があります。また数字の逆唱課題においては、加齢によって影響を受けることが示されています。したがって、老年期における認知機能には多様性があり、全ての機能が一律に低下するわけではありません。

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