問題25
介護福祉職の倫理に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護の技術が伴わなくても,利用者の要望を最優先に実施した。
2 利用者が求めた医行為は,実施が可能である。
3 個人情報の取扱いについて,利用者に説明して同意を得た。
4 暴力をふるう利用者を自室から出られないようにした。
5 業務が忙しかったので,施設の廊下で職員同士の打合せを行った。
介護福祉職の倫理に関する最も適切な記述は、「3 個人情報の取扱いについて、利用者に説明して同意を得た。」です。個人情報はプライバシーの重要な領域であり、介護福祉職は利用者の個人情報を保護するために注意を払うことが求められます。利用者に対して、どのような情報を収集し、どのように使用するのか、説明し同意を得ることが重要です。これにより、利用者の人権尊重と個人情報保護が守られます。
「1 介護の技術が伴わなくても,利用者の要望を最優先に実施した。」は、利用者の要望が倫理的に適切であることを前提とした場合に限ります。例えば、利用者の要望が自傷行為や他者への危害を伴う場合、その要望を実施することは適切ではありません。
「2 利用者が求めた医行為は,実施が可能である。」は、介護福祉職の範疇を超える医療行為を行うことができないため、必ずしも適切ではありません。介護福祉職は、必要に応じて医療機関への紹介や医師の診断を求めることが求められます。
「4 暴力をふるう利用者を自室から出られないようにした。」は、利用者の自由と尊厳を尊重する立場から、その方法は適切ではありません。介護福祉職は、必要な支援や援助を提供しながら、利用者との信頼関係を築くことが求められます。
「5 業務が忙しかったので,施設の廊下で職員同士の打合せを行った。」は、利用者のプライバシーや機密情報を漏らす恐れがあるため、適切ではありません。介護福祉職は、適切な場所での会議や打合せを行うことが求められます。