第32回(令和元年度)介護福祉士国家試験 筆記試験問題解説

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問題105

弛緩性便秘の原因に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食物繊維の摂取不足
2 排便を我慢する習慣
3 腹圧の低下
4 大腸のけいれん
5 がん(cancer)による通過障害


弛緩性便秘とは、大腸が適切に収縮しないために便が腸内に停滞し、排便が困難になる状態を指します。この状態には様々な原因があります。
選択肢について解説すると、
「1 食物繊維の摂取不足」:食物繊維は腸内環境を整えるために必要不可欠ですが、弛緩性便秘の原因としては重要ではありません。
「2 排便を我慢する習慣」:排便を我慢することは、便秘の原因として挙げられますが、弛緩性便秘の原因としては適切ではありません。
「3 腹圧の低下」:腹圧の低下は、腸管運動が弱くなることによって弛緩性便秘を引き起こす原因の1つです。
「4 大腸のけいれん」:大腸のけいれんは、排便時に必要な腸管運動を起こすために重要ですが、弛緩性便秘の原因としては適切ではありません。
「5 がん(cancer)による通過障害」:がんなどの腸管の閉塞病変による通過障害は、便秘の原因の1つですが、弛緩性便秘の原因としては適切ではありません。
したがって、適切な答えは「3 腹圧の低下」です。腹圧は、排便時に必要な腸管運動を引き起こすために重要であり、腹圧が低下すると腸管運動が弱くなり、便秘を引き起こすことがあります。

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