働かないのに態度と権限はデカい働かないオジサンの最高位!若手職員を蝕む、国家公務員の老害たちの実情

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どちらかと言えば歴史ある大企業で深刻である「働かないおじさん」問題。

終身雇用と年功序列が影響し、年功序列による高い地位を手にし、終身雇用により永年同じ組織に居座ることで老害化します。

刻一刻と変わる社会情勢に柔軟に対応することもなければ、最新の情報を取り入れたり、新たなスキルを身につけようとする気も皆無。

その割に若者には常から上から目線で、若い人への指導と言わんばかりに仕事を押し付ける横暴ブリ。

考えも化石化し、スキルも時代に追い付いていない老害たちが権威を振りかざし、的外れな決定ばかり繰り返して若者をい閉鎖させる老害問題は公務員に顕著だ。

日本型雇用に象徴とも言える公務員で巻き起こる老害たちの醜い姿をお披露目しよう。



国家公務員の歪な年齢構成比


少子高齢化で社会保障や年金の支える側である若年世代が減少し、支えられる側の高齢者が急増している今日の日本で、日本の社会保障財政は日に日に逼迫感を増しています。

より少数の現役世代で、多数の高齢世代を支えなければならず、将来払い損になることが濃厚な年金を若年者はむしり取られているとさえ言われています。

人口ピラミッドは、その名の通りピラミッド型が理想形なのであり、そのピラミッドの形が崩れると社会に綻びが生じ始めます。

実は日本の官僚機構である国家公務員にも、この破綻しかけた日本の年金・社会保障と似たような現象が生じているのです。



管理職の方が平職員より多い悲惨さ


国家公務員の官庁の多くは、おおまかに「係員→係長→課長補佐→課長」の順に序列分され、 係員と係長が平社員で、課長補佐が中間管理職、課長以上が管理職と考えると一般企業の方にも理解しやすいでしょう。

係員と係長は主に20代から40前後までの若手から中堅までの職員が担うことが多く、実際の業務の実働部隊とも言える役割です。

本来組織というのは、実働部隊である職員への配置を手厚くし、上に上がって管理職の位が上がれば上がるほど少数の人員になるはずです。

組織の構成の理想は、人口の理想と同じくピラミッド型なのです。

ところが先日、何人かの若手の公務員から話を聞くと、何とも笑えない異常な組織構成の実態が明らかになってきたのです。



何もしない課長と課長補佐が半分以上を占める部署


国の出先機関で勤務する30代前半のその職員は、驚くことを口にするのです。

「うちの課には、現在係長が4人いますが、そのうち1人は産休に入っているため、実質3人しかいません。ところが、なぜかその上にいる課長補佐が、なんと3人もいるのです。課長補佐の中でも、50を超えてくるとやる気のない人も多く、ほとんど仕事をしません。因みに係員は元々1人しかいなかったのですが、先日退職したので、3人の実働部隊に課長も合わせて4人の管理職がいるとうことになります」

要するに、実働部隊である平社員よりも、管理職の方が人数的に多く、管理職の多くは50を超えたやる気のないオジサン、オバサンたちだということです。

その結果、仕事は人数の少ない若手に集中し、老害管理職は胡坐をかいて給料だけ搾取するという構図になってしまいます。

人数が多くて何もやらない老害が、職場で幅を利かせ、人数の少ない若年層に仕事を押し付けるなんて、なんだか今の日本の年金・社会保障問題に酷似しています。



20代30代が極端に少ない国家公務員


日本の国家公務員の年齢構成は、20代30代の若手が極端に少なくなっています。




伝統的な日本の大企業と同じように、公務員は年功序列要素の強い人事制度です。

したがって、ある程度の勤続年数が経過すると、必然的にある程度の地位になってしまいます。

その結果、高年齢層が若年層に対して職員数が多いために、実働部隊の若年職員に対して、管理職が以上に増殖してしまうのです。

実際に駒となって動く実働部隊の職員に対して、指揮監督する管理職の方が多いという、まさに逆ピラミッド型の若手にとって悲惨な状態とも言っていいでしょう。



老害は、少ない若年層に平気で仕事を押し付ける


前出の30代前半の国家公務員は、理路整然とした語りブリで以下のように発言しました。

「周りの50歳を超えた多くの老害を見てると、仕事に対する熱意ややる気がないのはもちろんのこと、如何に若年層に仕事を押し付け自分が楽をするかしか考えてない人が沢山いますね。仕事をするより、責任回避と仕事を押し付けることに全力を注ぐみっともない老害もいて、仕事はしないくせに態度とプライドは高くて、ああはなりたくないと心の底から思います。」

2020年2月、経済産業省の若手官僚がこの1年間で23人も退職したとのニュースが駆け巡った。1年間に同省が採用するキャリア職員の半数弱の人数だ。

新卒で入った企業に定年まで安定した雇用が保証される日本の終身雇用は崩壊しかけ、如何に一人の人間としてスキルや経験を身に着けるかが重要視されている昨今。

組織にしがみつき20~30年を経た中高年公務員の、あまりに醜い実態を目の当たりにして、早いうちにキャリアの転換を画策する若手職員が多いのは必然のことです。

ただでさえ採用数の少ない世代の若手国家公務員たちが、次から次へと退職する現状と、何もしない老害が居座る夢も希望もない職場の現状は、日本を支える官僚機構が足元から崩れかけているようにも見えなくはない。


国家公務員の長時間労働が問題となっているけど、年功序列と終身雇用に世代の偏った職員構成で、若い世代に大きな負担を強いています。



確かにIT化が進んだ現代では、若い世代の方が仕事ができることは珍しくなくなってますし、何もしない中高年世代が自分より遥かに高給料をもらっていると考えると、若い世代もやるせなくなりますよね。


















自己弁護と責任回避に終始する老害女性上司


いちプレイヤーとして有能な社員が、管理職として不適格な場合は珍しくありません。

目の前の仕事を、自分自身で直接コントロールできる末端社員とは違い、多くの部下を抱える管理職は、多くの業務を部下に任せ、そのマネジメントをしなければなりません。

部下が主体的に仕事を遂行してくれれば、上司は懸案事項や問題事項にだけ、力を振り分ければいいわけです。

火の吹いたところ以外は静観して、部下を信頼して仕事を任せることができるのが、管理職としての理想の姿です。

しかし、部下に主導権を渡さず、何もかも自分で抱えたがる人や、部下に任せるものの、必要以上に部下の仕事に口を出さずにはいられず、部下の能力を上手く生かせない上司も現実には多いものです。

プレイヤーとしては優秀でも、管理職として活躍するには、また違った能力が重要視されるものです。

国家公務員の世界では、在籍年数と転勤回数、本省などでの勤務経験などを考慮し、職員の階級が決められて、そのランクにあったポストに就任します。

「1級が係員、2級が主任、3級~4級が係長、5~6級が課長補佐、6から7級が地方出先機関の課長、7~9級が地方出先機関の部長や本省の室長課長、9級~指定職が本省局長や地方出先機関の局長」という具合に、階級と役職が概ねリンクしています。

ノンキャリですと5級から7級で定年を迎える場合が多く、特段問題を起こさない限りは、60歳までに5級くらいまでは機械的に昇進する場合が多いです。

このようなある程度機械的に昇格する階級と役職が結びついていることから、しばしば管理職として問題がある老害が管理職として居座ることがあるのです。

先日、50代も半ばを過ぎ、あと数年で定年を迎える課長補佐の女性上司について、部下から悲痛な叫びが聞こえてきました。

その女性上司は、還暦間近にして見た目には気を使っている様子であるものの、ふくよかな体型とマッチして非常に横暴な人柄であるとのこと、、

「基本、仕事はやりたがらず、部下や他の若手に全力で仕事を押し付け、何か問題が起こっても責任回避と自己弁護に徹する典型的な老害上司です。

また人間的にも年を重ねて穏やかというわけではなく、非常に感情的で、部下の相談や報告に対しても感情で応戦する思春期の女の子のような性格です。

懸案事項を相談しても、放置するか、感情的に騒ぎ立てるだけで、まったく課長補佐として機能してません。

そのくせ、見た目には妙に気を使って、同年代の男性幹部に媚びを売って、上手く世渡りしているみたいです。

ハッキリ言って、管理職としてまったく適格がありませんし、仕事に対する責任感も欠如しています。

女性なので感情的なのはわかりますけど、仕事なんですから、しっかり冷静に対処なりアドバイスしてほしいです。」

女性の社会進出や女性の活躍が叫ばれて久しいが、昇進するということは責任も同時に重くなるということです。

機械的な昇進と人事配置によって、管理職として明らかに不適格な人を管理職にするようなことは回避されるべきではないでしょうか。



人事権を振りかざし、イエスマンを従えるヤクザ風の老害


国家公務員は、中央省庁での勤務と出先機関での勤務を行います。

職員の数パーセントを占めるキャリア組は、霞が関を中心とする中央省庁での勤務が中心となり、たまに出先機関の要職へ一時的に異動するといった人事が一般的です。

各地方の出先機関で勤務するのは、ほとんどがノンキャリア組で、ノンキャリアの中でも、中央省庁に一時的に勤務したり、又は中央省庁を主として勤務するものもいます。

ノンキャリアの中では中央省庁での勤務が永い人が出世するのが慣行であり、中にはキャリアと同じくらい出世する者もいます。

「出世」と聞けば聞こえはいいですが、中央省庁の過酷でブラックな勤務環境を敬遠するものも多く、最近では中央省庁の人手不足も深刻です。

出先機関の職員に中央省庁での勤務の勧誘が、頻繁に来ますが、断る人も多いのが実情です。

ノンキャリの中でも中央勤務が永く、出世コースに乗った人の中には、組織内の人事権に大きな影響力を者もいます。

あるヤクザ風の人事畑の幹部職員は、自らが影響力を持つ人事権を盾に、側近をお気に入りのイエスマンで固め、気に入らない部下を次々に飛ばすという人間でした。

そのヤクザ風の幹部の周りには、人事的な便宜をはかってもらうべく、ゴマすりに奔走する者が群がっているのです。

そしてほとんどの職員は、人事に影響力のあるヤクザ幹部のご機嫌を損ねないようにと、畏縮しています。

「この人のご機嫌を損ねるとヤバイ」と怯える者と、人事的な見返りを求めてゴマすりに躍起になる者

会社での人事は、職員の人生のかかる重大な問題ですので、人事に対して震え上がるのは、どこの会社も共通かもしれません。

同時に、人事権という圧倒的な権力を利用し、部下たちを震いあがらせ、好き放題に振る舞う人もいるものです。

組織で偉くなり権力を掌握するのに相応しい人は、能力や人望が高い人であるべきでしょう。

決してその権力を、自らの権力欲や身勝手な振る舞いに利用することなどあってはならないはずです。

しかし、ゴマすりと社内政治に長けた人が出世しまうという現実も少なくないのでしょう。

それでも、一つの会社の中での出世や地位よりも、個人としてのスキルや能力が重要視され始めた昨今において、

会社内での人事権に媚びることなど、どんどん無意味となるはずです。

会社の中だけではなく、社会全体の中で、その人の実力が評価される時代が到来しようとしているのです。



2度と見ない書類を綺麗にファイリングするというとアホな仕事ぶり


役所の仕事は紙資料で溢れています。

ちょっとした決裁資料や説明資料、申請手続書類など、日々大量の紙の書類が発生するのです。

大量の紙資料の中には、二度と見ない可能性の高い資料も多いが現状。

2度と見ない資料でも公文書なので、綺麗にファイリングしては、保存期間が満了して廃棄するの繰り返しです。

やっているうちに馬鹿馬鹿しくなってきます。

最もたちが悪いのが、電子データを読みにくいという理由だけで大量に印刷する老害だ。

何でもかんでも紙で印刷して綺麗にファイリングされていなければ気が済まない老害も多いです。

次から次へと大量に発生する行政文書をすべて印刷して大量に溜まったファイルを整理するのも一苦労なのです。

まして、ほとんどの資料は2度と見ないような資料です。

殆ど利用しない資料でも簡単に捨てられないのは分かりますが、電子的に管理すれば済む話ですし、わざわざ印刷する必要はないはずです。

このような何でも紙で整理しないと気が済まない老害のせいで、余計な資源と労力が浪費されているのです。



若手公務員は低賃金、長時間労働のブラックの象徴


公務員は安定して、楽して比較的高収入を得ることが出来るというイメージを持つ人は、未だに少なくないのが現状です。

しかし、日本の人口に対する公務員の割合は、他の先進諸国と比べ突出して少なく、特に20代の若手の給料は世間のイメージよりずっと少ないのです。

それにもかかわらず、公務員は特別に恵まれた待遇を得ているという世間の間違ったイメージから、業務量は減らないにもかかわらず、人は減り続け、公務の現場は疲弊しています。

さらにロクに仕事もしない老害が、職員の多くを占め、少数の若手に多くの負担がのしかかっているのです。

働き方改革が叫ばれ、ブラック企業が批判に晒される昨今において、最もブラックな職場の代表格が若手公務員と言っても過言ではない状況です。

このような公務員のブラックな一面が周知されるにつれて、国家公務員の申込者数も年を追って少なくなってきています。

元都庁職員で現在は北海道知事として活躍する鈴木直道知事は、「行政サービスは、なくなって初めてその有難みがわかる空気のようなモノ」だと語りました。

日頃の我々の日常生活を陰で支えている公務員の仕事は、社会に必要不可欠なインフラです。

その公務員の待遇や仕事ブリを無意味に批判したり、若手に負担を押し付けることで、前途有望な若者が公務員を志したいと思わなくなることは、日本の危機です。

老害が好き放題する現状と、公務員のブラック化は喫緊の課題なのです。

































国家公務員再任用職員の末路


日本の年金資金の恒常的な不足により、年金支給開始年齢が引き上げられ、今後もさらなる引き上げが予想されています。

そうした中、年金支給開始までの空白期間を埋めるために定年の延長が義務付けられ始めています。

国家公務員でも、60歳の定年退職後、希望者を再任用職員として雇用し続ける制度があり、多くの職員が60以降も再任用職員として勤務し続けます。





再任用された職員は、現役時代よりも給料や地位が下がり、かつて管理職として勤務していた職員が一般職員として働くことになります。

また、かつての部下や後輩が上司となる地位の逆転が生じることになり、新たな心構えで働かなければいけなくなるのです。

このような再任用職員の実態は一体どのようなものなのでしょうか。

長年培った経験や知恵を存分に発揮し、大活躍するのかと思いきや、醜い醜態をさらし、職場のお荷物になる事例が後を絶ちません。

現役時代、部下に偉そうに仕事を指示していた職員が、いざ自分で資料作成やら事務作業をしだすと、簡単な事務作業もロクにできなかったりする事例が後を絶ちません。

また、こんな仕事は自分のやるような仕事ではないと言わんばかりに、仕事を投げ出したり、他の若手に押し付けたりと、まともな戦力にならないことも多くあります。

人に仕事を指示するだけだった人間は、いざ実働部隊として仕事をするとなると、意外に無能なのです。

またかつてのプライドが邪魔をして、分からないことやできないことを謙虚に学ぼうとする姿勢も乏しく、横柄な態度で結局何も仕事をしないなんて事態がよく起こっています。

このような再任用され、まともな戦力とならない老害の方々は、そもそも現役時代から無能で、ロクに仕事などしていなかった人たちです。

永いキャリアからくる優位な立場を利用し、ロクに仕事もせずに、組織の中で上手く立ち回っていた老害たちが、いざ再任用され、地位が下がり、一般職員と同じ立場で仕事をせざるを得なくなるにあたって、その無能ぶりが露呈してしまっただけなのです。

職歴が永いだけで、一定の地位を得、偉そうに振る舞っていた長老が、実はただの無能な老人だったという事実は、若い人から見ると今後のキャリアを考えるきっかけにもなるのかもしれません。



























やる気のない再任用老害が、それでも職場にしがみつく理由


年金が支給開始年齢が引き上げられる中、60歳で定年退職を向かえた職員の多くは、再任用として働き続けることになりますが、給料は定年退職時の50%~70%に下がります。

再任用によって、定年間際の給料と比較すると大幅に下落するわけですが、年功序列型の賃金制度の基、右肩上がりで上昇してきたことを考えると、適正水準まで下がったと捉えることもできます。

むしろ、永年公務員を続けてきて特段スキルもない60歳の人が、外の世界で活躍の場がそうあるわけでもなく、現役最後の給料の6割から7割で雇用してもらえるだけで、相当好待遇だとも言えます。

しかし、そうした境遇を全く理解していないのか、給料が大幅にダウンしたことを言い訳に、まともに働こうとしないやる気のない再任用老害が後を絶えません。

「再任用の俺に仕事を振るな」と言わんばかりの態度で、ほとんど働こうとしない老害までいます。

そもそも年金の支給開始年齢が上がり続ける中、老後を悠々自適に過ごせるだけの潤沢な資産がある訳でもない者は、生活のために渋々再任用として働いているというのが実態です。

加えて、永年公務員を続けてきた特段スキルのない60代の自分に、どれだけの市場価値があるかも無自覚です。

そのため、給料の大幅ダウンを言いがかりに、ロクに仕事もしない再任用老害が量産されてしまうのでしょう。

このような醜い老害再任用を量産しないために、現役自体から資産を形成しなければならないのはもちろんのこと、

例え公務員であったとしても、自らの労働者としての市場価値に常に敏感になり、自分の価値を客観視することが大切です。

また常に自己研鑽を怠らずに、汎用的なスキルや専門性を身につけ、自らの市場価値を高めることが大切だということ、

それが老害再任用職員のありさまが物語る教訓でしょう。

















老害の幹部を介護するするのが国家公務員の仕事


国家公務員には、キャリアとノンキャリがいることが知られていますが、職員の割合で考えると大多数がノンキャリの職員であり、キャリアはの職員全体に占める割合は数パーセントに過ぎません。

本省課長クラス以上になるとほぼキャリアの職員の独壇場ですが、地方出先機関の課長クラスは殆どがノンキャリです。

ノンキャリの中でも出世した人では、地方出先機関の部長クラスや本省の課長クラスになる者もいますが、多くのノンキャリは地方の課長ぐらいで定年を迎えることが多くなります。

そのような国家公務員の幹部は、出世競争を勝ち抜き偉くなったのだから、素晴らしい人格者なのかと思いきや実情はかなり異なるようです。

「国家公務員は比較的ゼネラリスト的に2~3年で様々な部署を渡り歩きますし、業務範囲も非常に広いので、必ずしも現場の仕事に精通していない幹部も多いです。そのため机上の空論で物事を考え、現場の実情からあり得ないことを主張したり、トンチンカンな発言をする幹部も多いです。(若手職員)」

どんな組織でもありがちなことですが、上に立つものが、部下の行っている業務内容に疎く、ときに現場の実態にそぐわない理不尽な言動で、部下たちを困らせることもあるようなのです。

「とにかく公務員の世界では、何をやるにも法令の根拠や筋道の立った理屈を重要視し、効率性や合理性は二の次です。ところが現場の実態は明確な根拠もなく業務の中で慣習的に確立されてきたことも多く存在します。それらに逐一、根拠や筋の通った説明をすることは非常に困難ですが、幹部が納得するまで下々は根気強く説明を続けなければなりません。

しかも国家公務員の幹部は、下は上からの理不尽な要求に真摯に対応するべきであるとする古風な考えを持つものも多く、簡単に自分の意見を譲らない頑固な人も多いです。

結果として、通常業務より、理不尽な老害幹部の頓珍漢な発言に付き合うことに時間がとられ、まるで老害幹部の介護をしてるみたいですね(笑)(若手職員)」

親方日の丸という言葉が正にぴったりと当てはまるように、ひたすら上のご機嫌を伺い、時に上からの理不尽な要求に真摯に対応するのが当然である。

そんな昭和の日本を彷彿させるような時代錯誤な考えに染まった老害幹部たちが日本の国家権力の上層部にはいるようです。

「ぶっちゃけ公務員の仕事なんて、下の人間が所掌してしっかり仕事をしていれば、部長クラス以上の幹部なんて何もやらなくても業務は回っていくんです。黙っていても部下たちが勝手に業務を遂行するにも関わらず、良く事情の知らない幹部が、あれこれトンチンカンなことを言えば言うほど、部下は対応で終われ、余計な仕事が増えるだけなんです。

働き方改革とかいうくらいだったら、まず幹部を黙らせるのが一番手っ取り早いですね。通常業務の他に老害幹部の介護までしなきゃいけないと考えると気が滅入ります。(若手職員)」

昨今では年功序列や終身雇用の崩壊が叫ばれ、年齢に関わらず実力のある者がよりより待遇を受け、部下から信頼される人望のある者が管理職としてマネジメントを担うことが求められています。

そんな中で、日本の官僚組織では、旧態依然とした時代錯誤な考えが蔓延し、本業よりも幹部国家公務員の「介護」に疲弊しているのです。

若者の人口が減って人手不足が叫ばれる現代社会で、未来に希望をもつ若者が国家公務員の老害の介護を担う現実に失望している姿は、日本国を動かす官僚機構の崩壊を予兆しているのかもしれません。





老害に欠けているのは、新たなトレンドを受け入れ、学ぼうとする謙虚さ


何十年も生きていても人間には出来ないことや分からないことが多くあります。

限られた人生の中で学べる事や習得できることには限界があります。

専門分野ですら自分より優れている人は、この世に多くいますし、門外漢の領域にであれば尚更そうです。

特定分野において自分より優れているかどうかは、年齢に関係ありませんし、自分の部下や遥かに年下の人が、自分より有能なことも珍しくありません。

最も重要なことは、自分の未熟ぶりを認め相手に敬意を払い、謙虚に学ぶ姿勢を持ち続けられるかどうかです。

何も相手に媚びれと言っているのではありません。

例え、年下でも、自分より社会的地位が低い人でも、その人の自分より優れている部分を心の中で認め、キャッチアップしようとする、その姿勢が大切なのです。

そのような謙虚な姿勢を失ったとき、人は始めて「老害」となります。

人生の終わりが近づくにつれて、新しいことを一から学ぶことが億劫だったり、若い人の下手に出られなくなる気持ちは確かにあります。

しかし、人生も晩年を迎えた時、その人の人望というのは、そうした謙虚さの積み重ねが大きく影響しているのではないでしょうか。


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