【H21ケアマネの過去問】ケアマネージャー試験の過去問解説 平成21年度(第12回)

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問題51

訪問介護について正しいものはどれか。3つ選べ。
1 .居宅サービス計画がすでに作成されており、訪問介護の内容が明記されている場合は、訪問介護計画は作成しなくてもよい。
2 .訪問介護事業者は、通常サービスを提供している地域以外からの利用申込に対し訪問介護の提供が困難な場合には、適当な他の訪問介護事業所を紹介するなどをしなければならない。
3 .訪問介護事業者は、訪問介護サービスの提供中に事故が起きて利用者が怪我をした場合には、市町村、利用者の家族、担当の居宅介護支援事業者等に連絡し、必要な措置を講じなければならない。
4 .サービス提供責任者は、事業所に所属する訪問介護員への技術指導を必ずしもおこなわなくてよい。5 .訪問介護事業者は、サービス担当者会議において利用者の家族の個人情報を用いる場合は、その家族の同意を文書で得ておかなければならない。


正しい選択肢は、2と3です。

1 この選択肢は誤りです。居宅サービス計画と訪問介護計画は別のものであり、それぞれ独自の目的があります。

居宅サービス計画は、利用者の希望や必要性に基づいて、介護サービスを計画するために作成されます。そのため、訪問介護の必要性がある場合は、居宅サービス計画に訪問介護の内容が明記されることがありますが、居宅サービス計画だけでは訪問介護の計画は完了しません。

訪問介護計画は、訪問介護事業者が利用者のニーズや状況に合わせて提供する訪問介護サービスの内容や頻度などを計画するもので、個々の利用者に合わせて作成する必要があります。つまり、居宅サービス計画があるからといって、訪問介護計画を作成しなくてもよいわけではありません。

「2 .訪問介護事業者は、通常サービスを提供している地域以外からの利用申込に対し訪問介護の提供が困難な場合には、適当な他の訪問介護事業所を紹介するなどをしなければならない。」は正しいです。

訪問介護事業者は、利用者からの申込に対して、可能な限り訪問介護を提供することが求められます。しかし、場合によっては、事業者が提供エリア外であったり、業務の能力不足、その他の事由で提供が困難な場合もあります。この場合、訪問介護事業者は、適当な他の訪問介護事業所を紹介することが求められます。これにより、利用者の要望にできるだけ応えることができるようになっています。

3 正しいです。訪問介護事業者は、利用者が事故に遭った場合には、市町村や利用者の家族に速やかに連絡し、必要な措置を講じることが求められます。

4 誤りです。訪問介護員への技術指導は、サービス提供責任者の重要な役割の一つです。

5 誤りです。サービス担当者会議で利用者の家族の個人情報を用いる場合は、家族の同意を得る必要がありますが、必ずしも文書で得る必要はありません。利用者のプライバシーを保護するため、注意が必要です。利用者の家族の個人情報は、プライバシーの保護に配慮して、同意を得ずに使用することはできませんが、訪問介護事業者は、サービス担当者会議において、適切な情報共有ができるよう、プライバシー保護に配慮した上での情報共有方法を確立する必要があります。

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