問題49
援助困難事例への対処方法について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 .初回訪問時にクライエントが支援を拒否した場合は、クライエントの意思を尊重し、その後の支援は中止する。
2 .サービスの利用を拒むクライエントにその理由を尋ねることは、クライエントの自尊心を傷つける危険性が高いので、行わないほうがよい。
3 .家族間の葛藤には複雑な背景があることもあり、多少の助言では改善されないことも多いが、それでも家族関係の調整的な援助を行っていく必要がある。
4 .クライエントに認知症やサービスについての理解や知識が不足している場合でも、その状態を認めることが大切であり、知識や情報の提供は行わない。
5 .サービスに対するクライエントの理解を妨げないように、専門用語や外来語はなるべく使わないようにして情報の提供を行う。
正しい選択肢は「3」と「5」です。
1 初回訪問時にクライエントが支援を拒否した場合は、その後の支援は中止する」というのは誤りです。クライエントが初回で支援を拒否した場合でも、その理由を尊重し、クライエントが自ら支援を求めるタイミングを待つことが大切です。
「2 .サービスの利用を拒むクライエントにその理由を尋ねることは、クライエントの自尊心を傷つける危険性が高いので、行わないほうがよい。」
選択肢2は誤りです。サービスの利用を拒むクライエントにその理由を尋ねることは、クライエントの自尊心を傷つける危険性があるかもしれませんが、その理由を尋ねることは、クライエントの立場や気持ちを理解することにつながります。クライエントに対して、自分の意見や気持ちについて話しやすい環境を提供することが大切であり、そのためにはクライエントが感じている問題や不安を理解することが必要です。そのため、クライエントにその理由を尋ねることは、クライエントとの信頼関係を築く上で重要な役割を果たすことになります。ただし、その際にはクライエントのプライバシーや機密性を守ることが重要であり、適切な方法で尋ねる必要があります。
3 家族間の葛藤には、その背景には様々な要因があるため、多少の助言では改善されないことがありますが、家族関係の調整的な援助を行うことは大切です。援助者は、家族間の問題を深く理解し、適切な支援を提供することが求められます。
4 クライエントに認知症やサービスについての理解や知識が不足している場合でも、その状態を認めることが大切です。認知症を理解し、サービスの内容や利用方法について理解できるよう、簡潔かつ明確な言葉で説明することが求められます。
5 サービスに対するクライエントの理解を妨げないように、専門用語や外来語はなるべく使わないようにして情報の提供を行うことが望ましいです。クライエントが理解しやすいように、分かりやすく説明することが大切です。