問題47
介護支援専門員が行うソーシャルワークについて、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 .介護保険は社会的によく知られるようになったので、ニーズ発見のためにこれ以上制度の周知に努める必要はない。
2 .ニーズがあるにもかかわらず介護保険サービスを利用しようとしない要介護者に対しては、サービス利用の意義などに関する専門的意見を伝える。
3 .要介護者に対するサービス利用を調整しているときに、別居している家族から利用を取消したいとの連絡があり、本人も同意しているとのことなので、サービスの利用の調整を止めた。
4 .家族の間に秘密があるとトラブルが生じやすいので、要介護者から得られた情報はそのまま家族に伝える。
5 .家族の援助が必要な要介護者であるにもかかわらず、それをしない家族に対しても、家族関係の調整をしながら、あきらめずに継続的に働きかける。
正しい選択肢は、2番目と5番目です。
1 介護保険が社会的によく知られるようになったからといって、介護支援専門員がニーズ発見のために努める必要がなくなるわけではありません。介護保険に関する知識が不足している人々に対して、正確かつ適切な情報提供をすることは、介護支援専門員の役割の一つです。
2 介護保険サービスを利用しようとしない要介護者がいる場合、その理由を理解し、専門的な意見を伝えることは、介護支援専門員の役割の一つです。それぞれの要介護者にとって、介護保険サービスの利用が適切であるかどうかを判断することは、介護支援専門員の役割の中心的な部分です。
3 要介護者がサービスの利用に同意している場合に、その利用を取りやめることはできません。介護支援専門員は、要介護者や家族と協力して、サービスの利用計画を策定し、適切なサービスを提供することが求められます。
4 要介護者から得られた情報は、プライバシーの観点からも重要なものです。介護支援専門員は、必要な場合を除いて、要介護者の個人情報を家族に提供することは避けるべきです。
5 家族の援助が必要な要介護者である場合、介護支援専門員は、家族関係の調整をしながら、家族が必要な援助を提供できるようにサポートすることが求められます。あきらめずに継続的に働きかけることで、家族が要介護者を支援するための必要な知識やリソースを得られるようにすることができます。