保健医療サービス分野
問題46
面接場面におけるコミュニケーションについて、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 .時間配分、情報のまとめ方、相談関係の維持や確認などの面接場面の構造的な配置にかかわる内容は、コミュニケーション技術に含まれない。
2 .相談援助者がクライエントの心理を予測することを防ぐため、予備的共感をしてはならない。
3 .クローズドクエスチョンは、相談援助者の意図を含むことによってクライエントの答えを誘導してしまうので使用しない。
4 .「励まし、明確化、要約」といった技術を活用して、クライエントと相談援助者がともにクライエントの抱える課題を明確にしていく必要がある。
5 .クライエントが表明したり、しなかったりする情緒面の反応を確認し、その意味を考察し、クライエントに伝えることによって、面接の焦点が絞られてくる。
正しい選択肢は、4と5です。
1 時間配分、情報のまとめ方、相談関係の維持や確認などは、面接場面の構造的な配置にかかわるコミュニケーション技術の一部であるため、誤りです。
2 予備的共感は、クライエントが話している内容を理解し、共感を示すことで、クライエントとの信頼関係を構築するために重要です。クライエントの心理を予測することを防ぐためには、適切なタイミングで共感を示す必要があります。よって、誤りです。
3 クローズドクエスチョンは、はい・いいえなどの短い答えを求める質問であるため、クライエントの答えを誘導する可能性があるとされます。ただし、クライエントにとっては回答しやすく、必要に応じて使用することができます。よって、部分的に正しいともいえます。
4 励まし、明確化、要約は、相談援助者がクライエントと対話する上で重要な技術です。これらの技術を適切に活用することで、クライエントとの対話の進め方がスムーズになり、クライエントの抱える課題を明確にしていくことができます。
5 クライエントの情緒面の反応を確認し、その意味を考察することで、クライエントの問題の本質や根本原因を探り、適切なアドバイスや指導を行うことができます。よって、正しい記述です。