【H21ケアマネの過去問】ケアマネージャー試験の過去問解説 平成21年度(第12回)

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問題45

次の記述のうち適切なものはどれか。2つ選べ。
1 .国際機能生活分類(ICF)とは、身体的な機能から評価したものである。
2 .療養通所介護は、がんなどで病院に入院したまま利用できるサービスである。
3 .長期臥床状態では、尿路結石が形成されやすい。
4 .経腸栄養法が選択された場合、基本的には経口から食事を摂取してはならない。
5 .糖尿病でインスリン治療中の高齢者では、低血糖が認知機能低下の要因となる。


正しい選択肢は3と5です。

「1 国際機能生活分類(ICF)とは、身体的な機能から評価したものである。」
国際機能生活分類(ICF)とは、身体的な機能だけでなく、身体的、精神的、社会的側面から個人の機能や障害を評価するための分類です。身体的な機能だけでなく、日常生活活動(ADL)や社会参加などの機能面や、環境面なども含まれます。

2 療養通所介護は、病院に入院している方ではなく、自宅などで生活している方が、医療的なケアやリハビリテーションを受けることができるサービスです。入院中の方が利用するサービスは病院内の医療サービスであり、療養通所介護ではありません。

3 長期臥床状態では、体の動きが制限されるため、尿路結石が形成される可能性があります。尿路結石は、膀胱から腎臓にかけての尿路内にできる結石で、排尿の際に痛みを伴うことがあります。長期臥床状態になってしまった場合には、運動や姿勢変換などの対策が必要となります。

4 経腸栄養法は、胃や腸にチューブを挿入して、栄養を直接投与する方法です。この方法を選択した場合、摂取量や摂取方法などは医師の指示に従って行う必要がありますが、必ずしも経口からの摂取を禁止するわけではありません。ただし、摂取量や摂取方法を間違えると、消化器系の問題を引き起こすことがあるため、正しい知識や技術を持った専門家の指導を受ける必要があります。

「5 .糖尿病でインスリン治療中の高齢者では、低血糖が認知機能低下の要因となる。」
糖尿病でインスリン治療を行っている高齢者では、低血糖が認知機能低下の原因となることがあります。低血糖が続くと、脳細胞に十分なエネルギーが供給されなくなり、認知機能が低下することがあるため、注意が必要です。

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