介護支援分野
問1
介護保険制度以前の高齢者保健福祉サービスについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。 1 .特別養護老人ホームの入所に係る利用者負担(費用徴収)は、所得に応じたものとなっていた。 2 .老人福祉サービスの措置による利用は、「反射的利益」に過ぎないと解されていた。 3 .特別養護老人ホームの利用者負担(費用徴収)が中高所得者層にとって病院よりも重かったことも、社会的入院の一因になっていた。 4 .特別養護老人ホームの整備が進んだ結果、医療ニーズの高い高齢者が特別養護老人ホームに措置されてしまった。 5 .特別養護老人ホームへの入所は措置であったため、著しい高所得者は入所資格がなかった。
適切なものとして選べるのは以下の3つです。
「1 特別養護老人ホームの入所に係る利用者負担(費用徴収)は、所得に応じたものとなっていた。」
特別養護老人ホームに入所するためには利用者負担が必要でしたが、所得に応じた利用者負担制度が導入されていたため、負担が軽減されていました。このような制度があることで、高齢者でも入所しやすくなっていました。
「3 特別養護老人ホームの利用者負担(費用徴収)が中高所得者層にとって病院よりも重かったことも、社会的入院の一因になっていた。」
特別養護老人ホームの利用者負担が高額になっていたことが社会的入院の一因になっていたとされています。社会的入院は、病院で治療が終了しても退院先がなく、そのまま病院で過ごすことになる現象です。このような状況が発生することを防ぐためにも、利用者負担の軽減が必要でした。
「5 特別養護老人ホームへの入所は措置であったため、著しい高所得者は入所資格がなかった。」
特別養護老人ホームへの入所は措置であったため、著しい高所得者は入所資格がなかったことから、公的な福祉施設として本来の目的である、医療ニーズの高い高齢者のケアに集中することができていました。